今回のセミナーは現場の研究者から直接ホットなお話をお聞きすることができました。
テーマは
「精油の経皮吸収と基材の最新情報」
講師は経皮吸収や薬物動態がご専門の杉林堅次先生から精油の経皮吸収のメカニズムについて、
また化粧品の研究開発の第一線で活躍されている塚田弘行先生から
キャリアオイルとしての植物油やアルコール、グリセリンや、クレイなどの基材についての役割や、
最近になって明らかになった、新たな機能、取り扱う上での注意事項などをお話していただきました。
今回のセミナーではとても専門的なお話が多かったのですが、
皆様にご興味がありそうなお話を何点かご紹介いたします。
精油を経皮吸収すると体内に一週間ほど留まるとされているため、アロマオイルでのトリートメントは週に一度程度
行うことが適しているとされていますが、経皮吸収された精油は徐々に水溶化されていき、体外に出て行くため、
毎日のアロマトリートメントを行っても問題はない。
お灸や温熱療法等の代替療法は血液循環を促進させるため、アロマトリートメントと併用することで、
精油の経皮吸収をさらに促してくれる。
身体には経皮吸収しやすい部位がある。精油は背中よりお腹の方が経皮吸収しやすく、
また、耳の後ろは更に経皮吸収しやすい。
血行の悪い部位にマッサージを行うと血液循環を良くし、皮膚体温を上げてくれ、
また、夏の暑い日など皮膚体温が上がっている時にマッサージを行うと皮膚体温を下げてくれる。
つまり、マッサージを行うことで、皮膚体温をその人の適温に促してくれる。
おまけ
食塩はなぜ精製されたのか?
精製される前の食塩にはミネラルが豊富なにがり成分が含まれていました。
このにがり成分には水分を吸収する性質があります。
食卓で食塩を使っていると、空気中の水分を吸収し次第にしっとりしてきて使いにくくなるため、
にがり成分を取り除き、さらさらな食塩が作られたそうです。
|